お盆前後にもおこなわれる見込みとなった衆院解散・総選挙を前に、首相および与党有力議員のあいだで「内閣改造」論が急速に具体性を帯び始めていることが、1日までの弊紙の取材でわかった。伸び悩む支持率対策への「最後の切り札」としての効果を期待したものとみられ、候補リストには多数の民間人が居並ぶ「サプライズ人事」となっている。
解散前に内閣を改造し、国民の知名度・人気が高い人物を入閣させれば支持率の上昇が期待できる。弊紙が独自に入手したリストによれば、中でも目玉となっている人事は
「経済再生特命大臣への島耕作氏の起用」
だ。島氏は、特に何も功績をあげたようすもないのに大手電気メーカー・初芝のトップにまで登りつめたサクセスストーリーで知られる。団塊世代の評価を期待しての起用と見られる。
また、分割論争の焦点ともなった厚生労働省の大臣については、無医村でひとり奮闘するスーパードクターとして知られる神代一人氏に就任を打診中。クリーンイメージから国民の支持を広く集めることができそうだ。ほかに、防衛相には草加拓海元海軍通信参謀を、国土交通相には藤原拓海氏(とうふ店経営)といったそうそうたる民間人の名が上がっており、負けられない衆院選を前に首相らがかなり人選に腐心したようすがうかがえる。
さらに、未曾有の不況を打破する切り札として、富豪ニートで有名な滝沢朗氏に金融・財務担当大臣に就任してもらい、国債の大量購入などを依頼することも検討中とのこと。選挙を目前にして、これら民間出身大臣の実際の在任期間は短くなることが避けられないとはいえ、意外な功績も期待できそうだ。