農林水産省は、米食を推進し食料自給率を高めるため、人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」を起用したキャンペーンを始めることを明らかにした。「ジョジョ」は「週刊少年ジャンプ」に長く連載され、若者の絶大な支持を受けてきた作品で、同省はジョジョ人気にあやかりご飯離れの激しい若い世代へアピールすることを狙う。
「ジョジョの奇妙な米食」キャンペーンと命名されたこの事業に伴い、ジョジョシリーズ第一部は書き換えのうえ再版されることになった。いずれも、若者がコメへの興味をもってもらうきっかけとなることを狙ったもの。たとえば主人公ジョジョを宿敵ディオが挑発する有名なセリフは
「お前は今までに食べたおにぎりの数を覚えているのか」
となる。
また、ディオがジョジョの恋人エレナの唇を奪うシーンは、エレナは明るい農村のモンペ姿になり、肥だめの屎尿で口をそそぐかたちに変更。さらに、ディオがご飯をよく噛まずに食べることにジョジョが激怒し
「な、なにをするだぁー!」
「ぼくはっ、キミがっ、88回噛むまでっ、殴るのをやめないッ!」
と殴るシーンも加筆され見どころ満載だ。
農水省では、各地で開催する米食推進イベントにジョジョ原作者の荒木飛呂彦先生を招聘することも決定している。連載開始以来トシを取らないことで有名な荒木先生に「私も米食です」と語ってもらうことで、若者たちに
「米食だと不老不死になれるんだ…」
とのイメージを植え付ける意図があるという。同省はジョジョ効果で12年度までに食料自給率80パーセントの達成をめざす。