中川昭一前財務相がローマで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後に訪れたバチカン博物館で、展示されていたお宝に柵を乗り越えて触れ警報を鳴らしていた件で、来日中の国際刑事警察機構(インターポール)国際捜査官が
「指名手配中の窃盗犯“ルパン三世”のしわざ」
とする見方を明らかにした。一国の大臣という責任ある身分の人物に変装しての大胆不敵な犯行に、各方面からは「許せない」との声があがっている。
中川氏の窃盗未遂行為がルパンのしわざだと見抜いたのは、インターポールの銭形警部。ルパン三世が日本政府要人の周辺に出没しているとの情報で来日、捜査をおこなっている最中だった。バチカンの騒動がルパンによるものだと発覚したのは、警部の「最近、怪しい行動をとる閣僚はいなかったか」との聞き込みに「そういえば中川財務相が…」との証言が得られたためで、警部は
「ばかもーん! そいつがルパンだ! 追え追え~」
と怒り心頭だ。
銭形警部によると、サムライで知られる日本の大臣が、国際会議の舞台で酔っ払っうなどということはありえず、バチカンの貴重なお宝に手を出す手癖の悪さからも「中川氏に変装したルパンのしわざ」と考えてほぼ間違いないという。
いっぽう、バチカンでは実際には何も盗み出されていないことから、報告を受けた麻生太郎総理もいぶかしみ
「でも、彼は何も盗んでいきませんでしたよ」
と尋ねたところ、銭形警部は
「いえ、ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。
あなたの支持率ですよ」
と答えたため、ようやく被害に気付いた総理がショックを受けて青ざめるというヒトコマもあった。