先日亡くなった漫画家・赤塚不二夫氏の葬儀でタレントのタモリの読み上げた弔辞が、
「日本語ではなく、まったくのデタラメ」
だったことが判明。「これでいいのか」「不謹慎だ」と非難の的になっている。
問題となっているのは、7日に東京都中野区でおこなわれた告別式でタモリが読み上げた弔辞。すでにテレビ放映などで「白紙をもって読んでいる」といった指摘があったが、これをいぶかしんだ言語学者の坂田明氏が録音から分析をおこなった。その結果、
「日本語らしく聞こえる音韻を適当に繰り返しているだけ。まったくのデタラメ」
であることがわかった。
この弔辞については「白紙で8分もしゃべるとはすごい」「さすがだ」とネットの掲示板を中心に賛辞があふれていたが、真実が判明すると一転「ふざけるな。不謹慎だ」「どうりで長く喋れるはずだ」と非難の的に。続けてタモリが告別式後の霊柩車を見送る際に、
「故人が好きだったアフリカ民族音楽の葬送歌だ」
と歌った曲も、「そばや」ということばを繰り返してそれっぽく聞こえるようにしただけのものだと判明したことから、市民の怒りは頂点に達した。
8日午前、テレビ番組収録のため新宿のスタジオに現れたタモリに釈明のことばを求めて取材陣が殺到したが、イグアナのようなしぐさでそそくさと逃げ出すばかり。反省しているようすはいっさい見られなかった。今回の一件について、評論家の大橋巨泉氏は
「みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ」
と遺憾を表明している。タモリについてはかねてから「番組のノベルティが手ぬぐいばかりでジャンパーを放出しない」など黒い噂がつきまとっていた。長年の庇護者だった赤塚氏が亡くなったこともあり、いよいよ彼の暗部にメスが入るときがきたようだ。