不二家(本社:東京)は24日、同社の販売するキャンデー商品「ミルキー」の味付けを
「パパの味」
に変更すると発表した。昨今の社会情勢の変化や女性の社会進出により、原材料の調達コストが高騰しているため。
ミルキーは同社が1951年に販売を開始したキャンデーで、その独特の味付けから「ママの味」として長らく親しまれてきた。しかし、晩婚化傾向の進行や女性の社会進出の一般化により、材料を提供してくれるママが急激に減少。
「このままでは製品ブランドの維持すら危うい」
との判断により、主原料と味付けの変更に踏み切ることを決めた。
新ミルキーは全国のお父さんたちの協力を得た「パパの味」がウリ。雨の日の洗濯物のような芳醇な香りが特徴だという。不二家の桜井康文社長は、
「子どもたちは包みを開けるだけでお父さんのことを思い出してくれるはず。失われつつある父性の復権にも貢献できるのではないか」
と自信をうかがわせる。
なお、同社ではフワフワ食感で親しまれているクッキー製品「カントリーマアム」についても来月から「カントリーダディ」と改称。ガリガリと硬く、しかも毛深い新感覚おかしとして販売していく予定。