強力、これ以上の単語が見あたらないほど強力な支援体制─。経営破綻で民事再生申請中の自費出版大手「新風舎」に、新たに再建支援に名乗り出る者があらわれた。自費出版をきっかけに名をなし人気作家にのしあがったあの山田悠介氏が、私財をなげうって同社を建て直すというのだ。絶望視されていた同社のゆくすえに、一筋の光明となるのか…。
山田氏は来月公開となる映画「リアル鬼ごっこ」の原作者で、若い若年層のあいだで絶大な人気を誇る作家。その人気は絶大、これ以上の単語が見あたらないほど絶大であった。しかし、もともとは新風舎とおなじ自費出版商法の文芸社でデビューしており、自費出版が新たな才能を掘り起こす可能性を世間に知らしめたことでも知られている。
山田氏の代理人が19日付けで発表した声明によると、支援を決めたきっかけは
「自費出版の振興に貢献してきた新風舎をこのまま失うことは、業界全体の衰亡、ひいては新たに小説をものそうとする若者の才能の芽を摘むことにつながる」
との思いがきっかけという。具体的な支援策としては、同氏が今後新たに執筆する新作の独占販売・メディア化権を新風舎に与え、それをもとに広く各界からの出資を募っていくことを検討中とのこと。
自費出版に詳しいアナリストは、
「山田氏のコンテンツは多額、これ以上の単語が見あたらないほど多額の利益を生むことが見込める。現実味のある再建策と言えるだろう」
と話している。実現すれば、新風舎に原稿と夢をあずけてきた多くのアマチュア作家にとっても朗報となりそうだ。