反軍事政権デモをめぐり緊張が続くミャンマーで、国連から派遣された特使のガンバリ特別顧問が30日、軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スーチーさんに面会しようとしたところ、軍事政権に妨害されていたことがわかった。
国連が明らかにしたところによると、ガンバリ氏は同日夜、ヤンゴン市内のスー・チーさん宅に忍び込み、トイレを覗いて
「がんばれー、がんばれー…」
とささやこうとしたという。しかし、これを発見した治安部隊員がすかさず、
「がんばり入道ほととぎす!
がんばり入道ほととぎす!」
と叫んだため、ガンバリ氏は驚いて逃散。これにより、ミャンマー入りの最大の目的のひとつだったスー・チー女史との接触は果たせずに終わった。
ミャンマー軍政部は、国営放送を通じ「がんばり入道などというハレンチな妖怪を特使としてよこすとは、まこと許しがたい。国際社会がわが国を陰謀に陥れようとしていることのあらわれ」と、強く抗議している。場合によっては今後一層の態度硬化を招く可能性もあり、国連にとっては大きな失点となりそうだ。
この件について国連の広報担当官は、
「こんなに日本の妖怪に詳しい人材がミャンマーにいるとは思わなかった。次はリベンジを期して“トイレの花子さん”を送りたい」
と語っている。