ウイルスと戦う正義のヒーローとして21日にデビューした「ノートン・ファイター」に、実は隠された過去のあることがわかった。なんと彼の正体は、悪のウイルス結社によって手術を受けた改造人間だというのだ。真実だとすれば、「人類を守る」はずのヒーローが実は悪の手先だった…ということになる。ノートン・ファイターの後見人であるシマンテック社には、抗議の問い合わせが殺到中だ。
ノートン・ファイターは、黄色いスーツに身を包みコンピュータウイルスのあるところに颯爽と現れては戦う、正義のニューヒーロー。シマンテックでは、彼の正体を
「シマンテックセキュリティオペレーションセンターの北嶋博士が開発した」
としている。しかし、綿密な追跡調査の結果、北嶋博士はノートン・ファイターを開発したとされる時期に悪のウイルス結社「ブラスター」本部にいたことが判明。さらに驚くべきことに、ノートン・ファイター自身がブラスターの邪悪な技術によって作られた改造人間だというのだ。この点については、22日にヨドバシカメラ秋葉原店に出現した彼が残していった皮膚組織を検証したところ、DNAに過去の凶悪なウイルスの情報が大量に含まれていたことからも裏付けられている。
たしかに、ノートン・ファイターが出没した地域では、
「パソコンが重くなる」
「一年おきに契約を更新しろというメッセージが出る」
など、ウイルス感染と似たような現象が多発している。やはり彼はウイルスの手先なのか…。ことここにいたってシマンテックのユーザーサポートには「だまされた」「これはひどい」「エロ画像を見たい」などのクレームが殺到。同社は対応に追われている。
シマンテック広報部は、
「たしかに改造手術は受けたが、脳改造前に脱出したと聞いている。危険はないはずだ」
と説明している。いっぽうで、ノートン・ファイター本人は24日以降、公の場にまったく姿を現していない。アダルトサイトに安心してアクセスしたいというお父さんたちの気持ちを裏切らないためにも、本人みずからの釈明会見が待たれるところだ。