厚生労働省は12日、
「職責にしがみつくあまり、だんらんをないがしろにしている」
として、安倍首相に対し家族だんらん法に基づき辞職を求める行政指導を行った。首相はこれを受諾、「今後はだんらんに励みたい」として辞任する意向を明らかにしている。
安倍首相については、就任以来
- 憲法改正
- 教育基本法改正
- 国語力が同レベルのブッシュ大統領のご機嫌伺い
で忙殺される状態が続いており、かねてから「働き過ぎ」「だんらんがない」と指摘されていた。今回の指導は先ごろ成立した家族だんらん法の
「月20時間以上の残業が半年以上続いた者には辞職を勧告する」
という規定に基づいたもの。だんらん法が大臣に適用されるのははじめて。
午後2時から記者会見に臨んだ首相は、
「今まで家庭をかえりみなかったことは家族だんらん法違反であり、万死に値する。罪の重さを厳粛に受け止め、勧告どおり職を辞することにした。今後は家に帰り、これまで先送りにしていた子作りにも再チャレンジしてみたい。…いいだろ? 昭恵?」
と語った。首相が会場袖に控えていた昭恵夫人に目をやると、夫人は頬を赤らめながら静かにうなずいた。
今回の辞任劇の仕掛け人となった舛添要一厚労相は、
「実は、首相就任以来の政局の混迷も家族だんらん法も、すべては生真面目で素直になれない晋三くんの目を覚めさせ
“いちばんたいせつなのは妻への愛”
と気づかせるため、政界が一丸となって取り組んできた“しかけ”だった。これでようやくひとつの大仕事が終わった。めでたしめでたし、だ」
と、一組のカップルにおとずれた遅咲きの春に静かに拍手を送っていた。