ゆとり教育の弊害はついにここまで─。一国のトップでありながら夏休みの宿題を放り投げ、まったくやらない政治家の存在が賛否を呼んでいる。選挙結果で示された国の問題をなにも片付けず、代行業者への依頼すらしないというていたらくだ。「子どもたちへの示しがつかない」と教育関係者はそろって批判的な見方をしている。
宿題を放置しているのは内閣総理大臣の安倍晋三くん(53)。晋三くんは、7月の参院選で
- 政治とカネの問題の解決
- 非正規雇用者をはじめとした低所得層への対策
といった夏休みの宿題を国民から出された。しかし、8月には意味もなくインドへ出かけたり、その後も悪友の御手洗くんや産経くんと一緒に「消費税増税」の妄想にふけって「自由研究だ」と自称するなど生活態度がまったくなっておらず、周囲の人から総じてひんしゅくをかっていた。結局、二学期始業式を目前に控えたきょう現在、宿題はまったくの手つかず状態に終わっている。
三重大学の奥村晴彦教授は
「どんなかたちであれ“ものごとをやりとげる”責任感はだいじなはず。自分でできないなら“民主党”などの代行業者に頼んででも仕上げるべきではないか」
と苦言を呈している。教育関係者のあいだでは「ここまで宿題をやらないとは。育てられたころの教育がよほど悪かったのではないか」との見方が支配的だ。
いっぽう、愛国心のある若者のあいだでは晋三くんを擁護する意見も。都内在住のたかしくん(11さい)は、
「宿題は子どもをサヨク思想に染め上げようとする日教組の陰謀。やるべきではない。ぼくもまったくやっていない」
と語る。たかしくんは明日の学校で「首相もやっていないのだからぼくもやらなくていいんだ」と、宿題提出を頑として拒否する予定だ。