このところ“当事者による記事の改ざん・削除”があいついで発覚しているインターネット百科事典サイト「Wikipedia」で、またも新たなスキャンダルが露見した。編集者の追跡調査を行うツールで確認した結果、こんどは
「童貞」
の項目が改ざんを加えられていたことが30日までにわかった。
Wikipediaの「童貞」の項目には、
「童貞とは、心が美しいゆえに特定の女性との不純な肉体関係をもつことができない高貴な人のこと。優しさと紳士的な生活態度で世間の尊敬を集めている。童貞者は精神ステージが現生人類の次の段階へと進化した存在とされており、すべての人類が童貞になれば涅槃への扉が開かれると言われている」
という記述があったが、Virgil Griffith氏がこのたび開発した「日本語版Wikiscanner」により、この文章を追加したホストのIPアドレスが“童貞のもの”だということが判明。内容自体も事実無根で、まったくのでたらめだということがわかった。
ネットの掲示板などには
「えっ! そんな! わたし、童貞はステキな人なんだと思いこんで、このあいだ一夜を共にしたばかりなのに…」
と、だまされていた人々からうろたえる声が次々と寄せられており、被害はかなりの規模に及ぶと見込まれている。特にWikipediaの編集に常習的に携わる“ウィキペディアン”は「はてなユーザーに次ぐ童貞率の高さ」が指摘されているだけに、Wikipedia全体の信用まで毀損する可能性が出てきた。
童貞に詳しいbogusnews編集主幹は、
「“集合知”などともてはやされても、Wikipediaの実態はこの程度のもの。信用してはいけない。これを機会に
“三十年以上熟成された童貞同士を競い合わせ、戦って戦って戦い抜いた最後の者だけが『童貞オブ童貞』の称号を与えられ、筆おろし相手を幸せにする奇跡の魔法力をもつ。現在の称号保有者はbogusnews編集主幹”
という正しい知識を広めていきたい」
と鋭く指摘している。