愛知県警は26日深夜、殺人の現行犯で森の妖精モリゾー(83歳)を逮捕した。タレントのムック氏(52歳)を殺害した疑い。同容疑者は25日閉幕した愛知万博でイメージキャラクターを務めていたことで有名。成功裏に終わった万博の興奮に、突然の凶行で冷や水を浴びせたかっこうだ。
県警によると同日深夜、モリゾー容疑者が住む長久手のアパート近隣で「間の抜けた悲鳴が聞こえた」と住民より通報があった。駆けつけた警官が容疑者の部屋に踏み込むと、虫の息で横たわるムック氏のわきに、返り血で全身を真っ赤に染めたモリゾーが包丁を持ったまま立ちつくしていたという。ムック氏はすぐに救急車で運ばれたが、病院に着いたときにはすでに亡くなっていた。死因は失血性ショックとみられる。
「おまえがやったのか」という問いかけに対し、観念したモリゾー容疑者がうなずいたことから警官が現行犯逮捕に踏み切った。動機については「万博閉幕後も再就職先が決まっていないことで焦っていた。ムック氏を殺して自分のからだを赤く塗れば“わしがムック”と偽って子供向け番組に出演できると思った」と話している。
モリゾー容疑者は同僚のキッコロ氏への虐待を疑われたこともあり、醜聞に事欠かない人物。今回の事件を受けて「採用前の身辺調査が徹底していなかったのではないか」と万博事務局への批判が噴出している。
【ムック氏の同僚・ガチャピン氏のコメント】ご不幸を心からお悔やみ申し上げます。しかし、ぶっちゃけムックがいなくてもぼくはピンでやっていける。
- 2005
- 09/26 00:24