小池百合子防衛相が阪神大震災時の救助活動について述べた発言のなかで、「連邦艦隊も神戸港に入ろうとして港湾組合に妨害された」としていたことが、27日までに新たにわかった。同大臣には関係者から正式な抗議声明がすでに提出されているが、まだまだ火種が尽きないようだ。
青森県弘前市で26日に選挙応援演説会に出席した小池氏が「震災時に組合が米軍の支援艦船入港を妨害した」と発言したのは、各メディアで既報のとおり。しかし、会場に居合わせた複数の人物の証言によると、大臣はこれだけでなく
「地球連邦艦隊からは
“U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A”
が支援に駆けつけてくれた。それなのに左翼思想に凝り固まった港湾労働者が
“非核証明がなければ入港は許可できない”
と妨害したため、震災の被害が拡大した」
とも述べ、組合の対応を批判していたという。
新たにわかった問題発言について、全国港湾労働組合協議会の玉田雅也事務局次長は
「自衛隊・米軍の件同様、とんでもないデマ。連邦艦隊が救援に来たのは事実だが、エンタープライズの乗員は軌道上から転送で現地入りした。そもそもコンスティテューション級の宇宙船は大気圏突入できない。どうやって神戸港に係留するというのか。われわれが入港拒否したのはボーグ艦だけだ」
と怒りもあらわに反論している。
いっぽう、未確認ながら小池氏は「神戸ではエルトリウムやヱクセリヲンも入港を拒否された」とも絶叫していたという情報があり、事情通のあいだからは「実は自称“軍事通”にありがちな“単なるオタク”なのではないか」と危ぶむ声が聞こえつつある。