「サードパーティ製品を不当に排除しようとしている」として米googleから独禁法違反の指摘を受けていたWindows Vistaのデスクトップ検索機能。米司法省が調査にのりだすなど予断を許さない状態が続いているが、こんどは日本国内からも同機能のありかたを非難する声があらわれた。
「Vistaのせいで他社製デスクトップが正常に動作しなくなった」
というのだ。
問題を指摘しているのは、都内にすむ小学生のたかしくん(10)。この少年の自宅では今年4月にVista搭載パソコンを導入したが、それ以来、たかしくんが使用するイトーキ社製「イトーキ学習デスク」のデスクトップの動作が極端に不安定になったという。具体的には、
- たしかにデスクトップに置いたはずの、あしたまでに出さなくてはいけない宿題が突然消失する
- デスクトップに置いたおこづかいが、いつのまにか残金ゼロになっていて「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」を買えなくなる
などのトラブルが相次いだとのこと。たかしくんは、
「これまでデスクトップがこんな異常動作をすることはなかった。明らかにVistaの影響。Microsoft社にはきっちり責任を取ってもらいたい。手はじめに社会の調べ学習を片付けて欲しい」
と憤りを隠せない。
これに対しMicrosoft側は、
「報告されている事象はいずれも再現できないものばかり。問題はVistaではなく、イトーキの製品側にあるのではないか」
と反論する。しかし、たかしくん宅ではお母さんも「鏡台のデスクトップにしまっておいたヘソクリがなくなった」と報告しており、相関性があることはほぼ間違いない。同社の真摯な対応が望まれそうだ。