ブッシュ米大統領の支持率が盗難に?─今月はじめ同大統領がアルバニアを訪問した際、現地市民に歓迎を受けているさなか起きた“珍事”が話題となっている。群衆から握手攻めに遭うなかで「支持率を何者かに盗まれたのではないか」というのだ。ホワイトハウス側は「事実無根」として盗難説を否定している。
疑惑の的となっているのは、10日にブッシュ氏がアルバニア入りした際のできごと。市街に出た大統領に握手を求めて多くの市民が殺到。腕をつかまれるなどもみくちゃにされる状態がしばらく続いた。“事件”はこのとき起こったとされ、握手後のブッシュ大統領からはすでに
「超大国の元首にふさわしい支持率が失われていた」
という。英国のメディアらが13日までに撮影した映像・写真を検証しており、支持率が消えていることはたしかに確認されている。「盗まれたことは明らか。米国は事実を事実と認めるべきだ」と、英サン紙は同日付の社説で厳しく糾弾した。
いっぽう、ホワイトハウスの報道官は
「アルバニアのできごとで急に支持率がなくなった─などというのは事実ではない。ブッシュ大統領はアベ・シンゾー以上の国民的人気を博しており、あと2期くらいよけいに勤めあげてもいいくらいの勢いだ。もちろん、ジョージのせいで人類が第三次世界大戦をはじめて滅亡していなければの話だが」
と、声を荒げて盗難説を否定している。
大統領について詳しい評論家アル・ゴアさんのコメント:
支持率以外に“知性”も盗まれたとの未確認情報がある。ブッシュ氏には「不都合な真実」を明らかにする義務があるはずだ