<プロ愛国者・花岡信昭氏>
街をゆけば楽しげな音楽が流れ、人々の顔も心なしか緩んで見える季節となった。子どもからおとなまで、ひとりの男の到来を待ち望んでいる。そう、あの男。サンタクロースの到来を、である。しかしあなたは彼の正体をどこまでご存知だろうか。
一般にはサンタクロースはコカ・コーラの宣伝マンだと信じられている。一部ではキリスト教の聖人とする説もあるようだ。しかし小生は、このたびこれらの通説を覆す貴重な資料を入手した。そこには、彼とあの国とのつながりを示唆する重要な情報が記されていたのである。
それは小生が通いの古書店で偶然手に取った文献中の一節だった。打ち棄てられ、105円の値札が付けられていたその本には、サンタクロースの正体についてこのように書かれていた。
簒陀玄主(さんた・くろす)
中国春秋時代の英雄。当時、中国東北部一帯は、北方騎馬民族の侵略と圧政に苦しんでいた。道教の修行僧で武道の達人だった簒陀はこれに心を痛め、民衆解放のため立ち上がった。温厚で知られた彼はひとたび戦場に赴くと非情な鬼に豹変し、敵をふるえあがらせたという。なかでも“中原の戦い”での武勲は有名で、群がる敵兵一万を単騎で血祭りにあげた。そのとき身につけていた衣服は返り血で真っ赤に染まったとされている。その後、好敵手だった契丹族の頭領・アカハナと相打ちして死亡。
現代中国では民族解放の象徴とされており、
「近い将来ふたたび蘇って中華を再興し、
世界を統一支配する」
との伝説が信じられている(民明書房刊「今夜わかる中華の英雄」より)
言われてみればサンタクロースのたくわえた白いヒゲは道教のイメージそのものであり、子どもたちのアイドルに似つかわしくない血の赤に染まった服の説明も、これならしっくりくる。実はこの解説こそが正しいのではないか! 意を強くした小生は、この“民明書房”について調査した。
しかし、多くの書物で参照されている版元にもかかわらず現在の消息はようとして知れない。そればかりか手がかりとなるコミックが、証拠隠滅をはかるかのようにいずれも絶版扱いとなっていることがわかった。…私はひとつの結論にたどりついた。この世界の水面下でおそるべき陰謀がうごめいているという仮説である。
- 実は、サンタクロースの正体は「簒陀玄主」である
- 真実を伝えていた出版社・書籍は人知れず焚書坑儒された
- かわって、現在のサンタクロース&クリスマス伝説がまことしやかに流布された
この恐るべきねつ造・陰謀は、誰の手によるものなのか…!
それは中国である。
彼らは自分たちの英雄を巧みにカモフラージュし、われら日本人にも崇拝させることで民族的隷属を狙っているのだ! …あまりにも大がかりな陰謀。しかし、そうとなれば昨今のクリスマスの異常な狂乱ぶりの説明がつく。そもそも日本でクリスマスが祝われるようになったのは、反日分子・対中隷属赤化分子がはびこる戦後になってから。クリスマスフィーバーは彼らの扇動工作によるものだったのだ。またジェンダーフリー教育の巣窟である保育園や教育機関で、徹底したサンタクロース崇拝の洗脳が行われていることともピタリと符合する。
読者諸兄はクリスマスをどう過ごされる予定だろうか。よもやサンタクロースを崇める邪悪な夜を過ごすつもりではあるまい。それは中国の英雄を賛美し、反日勢力を利する行為にほかならない! 愛国心があるならそんなことはできないはずだ。イブにはデートなどしていないでさっさと寝よう!