国土交通省は19日、各航空会社に対し
「国際線搭乗時に乗客をフリーズドライするシステム」
の設置を義務付ける方針を決めた。今年8月の英テロ未遂事件を受けたもので、来年3月までの徹底をめざす。
イギリスで起きた事件では犯人が液体状の爆発物を持ち込もうとしたことから、ICAO(国際民間航空機関)が各国に「100ミリリットル以上の液体持ち込みを禁止する」よう要請していた。今回の決定はこれを踏まえたもので、
「36キログラム以上の水分(成人男性の標準的数値)を含む、危険な“人体”の持ち込みを制限」
することを目的としている。
国交省は、今回の通達に備えて最高峰のフリーズドライ技術をもつ味の素と提携。120キロまでの人体を瞬時に真空凍結乾燥させる新システムを開発した。フリーズドライされた人体は目的地に到着後、お湯をかけて3分で元に戻すことができる。
「脳細胞のはたらきなど細かい風味は損なわれるが、そこまで元に戻しても反政府的言動などロクでもないことに使われるのでやめた」
とは国交省担当者の弁。
加工時に出る大量の水分は空港周辺のプールなどでリユースされるため、地球にもやさしい。導入する成田空港では来年度のISO9000取得を予定しているという。