自民党の武部勤幹事長が「日本は天皇を中心とする国」と発言し物議をかもしている問題について、地方からも抗議の声が上がっている。群馬県渋川市は5日深夜、緊急の市議会を開催。武部発言に正式に抗議し、謝罪を求める声明を全会一致で可決した。
渋川市は東経 139°00′北緯36°29′に位置することを根拠に、昭和59年に「日本の中心」を宣言。「日本一のへその町」を自認している。渋川市の木暮治一市長は武部発言に対し
日本の中心は万世一系の渋川市をもって他にありえない。武部氏の軽率な発言はわが市のへそとしての尊厳をおとしめるものであって、断じて許すことはできない
と憤りを隠せない。
市の強硬派は「渋川を日本の中心の座から引きずりおろそうとするなら、日本からの独立も辞さない」との構えだ。市境には有志による民兵数千人が、へそ踊りをしながら集結しつつあるとの情報も伝わってきている。自衛隊幹部は「いつ火がつくかわからない危険な状態」と分析しており、武部氏の失言から内戦に発展する可能性も出てきた。
また北海道では、富良野市で深夜すぎから
日本の中心は天皇でも北海道の中心は富良野
と怒声をあげる暴徒が町にあふれはじめている。田中邦衛を中心に義勇軍を結成しようという動きが見られるという。
他都道府県でも「中心」を町おこしに掲げていた地方公共団体がそれぞれ不穏な動きを見せはじめている。自民党内では騒動を引き起こした武部幹事長の危機管理意識の低さを批判する声が強まりつつある。今後の同氏の進退に関わる可能性も出てきた。