成人の日の11日、各地で晴れがましい思いで大人への成長を祝う新成人らのつどいが開かれるいっぽう、都内では
「成人の日までにおとなになりきれなかった未成人」
によるデモがおこなわれた。「誰もが“おとな”になれる社会を」と口々に訴えるデモ参加者を、通行人らはあわれみの目で見つめていた。
デモを主催した「ヤラハタへの救済を求める会」は、成人の日までに初体験を済ませることのできなかった男性ら数十人で結成する被害者団体。主に容貌や性格、経済的理由から女性とおつきあいする機会に恵まれず、やらずにハタチを過ぎてしまった人々の集まりだ。
代表の十日市修さん(36)は、未成人歴36年という不遇の日々を過ごしてきた。ハタチの年の成人の日には中学時代の同窓会が開かれたため「もしや元同級生の女の子と焼けぼっくいに火がつくなんてことがあるのでは…」と期待したが、その後なにも起きず現在に至る。十日市さんは
「国は成人式の陰で辛酸をなめている未成人の存在に配慮すべき」
と格差社会是正を訴える。
同会では
- ヤラハタになりそうな男性を救済する公設“ヤラハタ村”の設置
- 童貞男性にさまざまな筆おろし策を提供する“ワンストップサービス”の充実
を訴えていくという。記者もぜひあやかりたいものだ。