漫画家の故横山光輝さんゆかりの地である神戸市長田区で、高さ18メートルにもなる「鉄人28号」の実物大モニュメントが29日に完成、話題を呼んでいるが、好評に気を良くした市は横山さんのもうひとつの代表作にちなんで
「実物大諸葛亮孔明」
の建造を決定した。総工費は2億円を見込む。
孔明は横山さんの作品「三国志」で描かれている天才的軍師。おそるべき深慮遠謀で知られ、当時中国で起きた戦いのほとんどが孔明のしわざだったと言われる。劉備・関羽・張飛の有名な「桃園の誓い」も孔明の謀略で実現したとか、実物大ネタの記事が2度目のように見えるのも孔明の罠だというから恐ろしい。
建造されるのは孔明がフル装備で車椅子に座っている姿の像で、全長は原作での“器の大きさ”を忠実に再現した20メートルとなる。プロジェクトチームが孔明に詳しい司馬懿仲達氏に設計図を見てもらったところ、
「あまりのリアルさに裸足で逃げ出した」
とのことで、完成度の高さがうかがえる。
なお、神戸市では孔明のほかに「実物大サリーちゃん」の建造も案としてあがっていたが、
「下からぱんつまる見えなので、何かと問題がある」
とお流れになったそうだ。