ゲーム業界大手のセガとタイトーは5日、合同事業発表会を開催。アミューズメントセンター向け新ゲーム「知財王者パテントキング」を展開していくことを明らかにした。エンタテインメント市場の二大巨頭が手を結び新ゲームを提供するのはきわめて異例。
「知財王者パテントキング」は、トレーディングカードとアミューズメントマシンを組み合わせたカードバトルゲーム。両社がすでに展開している類似製品のノウハウを活かし、新規開発したコンテンツだ。
ゲームの舞台は知的財産こそが市場の覇権を左右するようになった、近未来の資本主義社会。プレイヤーは手持ちのカードをマシンに読み込ませることで、多彩な技を繰り出して画面内の競合企業と戦う。カードは「二股ソケット」「ゼロックス」「ワンクリック注文」など、さまざまなパテントをモチーフにしている。場に出したパテントの市場価値が高いほうが勝ちとなる。
もちろん「サブマリン特許」「ビジネスモデル特許」に加え、「模造品」「バッタもん」のようなダークな特殊カードも用意されている。「クロスライセンス契約」カードなどをうまく活用すれば、かけひきによる一発逆転も可能だ。
セガ社長の小口久雄氏は
「パテントキング」のおもしろさは折り紙つき。
われわれセガ、タイトーの両社経営幹部も
すっかりハマってしまっているほどだ
と自信を見せる。会場にはゲームに登場する伝道師「パテントキング・マネー」も姿を現し、子供たちの人気を集めていた。