10日早朝からプログラミング言語「C」で作成したプログラムが動かなくなるというトラブルが、国内各地のUNIXマシン上で発生していることがわかった。まったくバグのないソースコードでもウンともスンとも言わないとのことで、全国のIT土方は対策に追われている。前日に“日本のC言語の父”と慕われてきた石田晴久氏が急逝したこととの関連性が指摘されており、
「意志をもったCが石田さんの死を悼みストを起こしたのではないか」
との分析もある。
都内のブラックIT企業に勤めるプログラマのAさん(23)も、異常事態に遭遇したひとり。10日朝、開発用のUNIXマシンにログインし、いつもどおり test.c として
#include <stdio.h>
int main(void){
printf(“Hello, world!\n”);
return;
}
とCのプログラムを作成。コンパイルで生成されたファイル test を実行したところ、
% gcc -o test test.c
% ls
test* test.c
% test
%
となり、まったく動かなかった。同様の現象は日本各地で報告されており、いずれもプログラムにバグがない点が共通している。
識者が指摘するのは、9日にサイバー大学IT総合学部長の石田晴久氏(72)が亡くなっていることとの関連性だ。石田氏はCプログラミングの聖典ともされる「K&R本」の訳者で、「日本のCの父」と慕われてきた。彼の死は全プログラマに大きな衝撃を与えているが、「おそらくC言語にとっても深い悲しみだったのだろう」というのだ。つまり、今回のトラブルの原因は
「石田氏の死にショックを受けたCが同時多発的に自我に目覚め、抗議の意を込めて“ダメなプログラムは動かさない”ストを起こしたのに違いない」
というのが大筋の見方だ。
事態を重く見た経済産業省では、「パソコンサンデー」のDr.パソコンこと宮永好道氏を呼ぶなどして事態の収拾に躍起だが、同氏もやはり亡くなっており連絡が取れず、万策尽きた状態。いっぽう、トラブルの直接の被害者であるIT土方のひとりに取材したところ、
「バグがないのに動かなくなるなんて…。もっとまじめにCを勉強しておけばよかった。今からK&Rを買ってきます。石田先生ごめんなさい」
と話していた。