麻生太郎首相は3日の衆院予算委員会で、問題となっている
「渡」
を全面禁止する政令を、今年中に制定する考えを表明した。行財政改革の天王山とされていた同問題も、ようやく決着を見ることになりそうだ。
渡については、石原裕次郎氏が亡くなったあとも故人の名を冠した石原プロ社長の座に居座り
「石原軍団」
などと称し、夜中にグラサンをかけたり街中でショットガンをブッ放したりして、体感治安悪化の一因と目されている。これに対し野党はもちろん与党内からも「放置してよいのか。即刻禁止すべし」と批判の声があったが、「西部警察」ファンの首相が難色を示していた。
3日の委員会では、首相が「もう渡は認めない」と明言。禁止する政令の公布も約束した。この政令では
- 今後、渡は全面禁止
- 必要な場合は渡瀬恒彦で代用する
と定めるという。今回の決定について渡瀬恒彦さんは「今までいくら頑張って仕事をしても、顔が同じだからと勘違いされ兄の手柄にされてきた。渡禁止でやっと報われる」と涙ながらに話している。
いっぽう、自民党行政改革推進本部の石原伸晃委員長は
「渡のおじちゃんはともかく、父さん(石原慎太郎都知事)になんか言われそうだ」
と浮かぬ顔。なお、首相は渡とともに問題となっている「天地真理」についても、「いいかげんいい年したバアさんを公衆の面前に出すわけにはいかんわなあ」と全面禁止に前向きな姿勢を示している。こちらは往年のアイドルを奪われるお父さん世代など抵抗勢力から批判が強まることが予想されそうだ。