チンパンジーから進化したわたしたちに姿の似た生物に適切な材料を与えたら、同じような文明を作り上げるだろうか。エデン大学のヤハウェ研究室はアッラー大学などと共同で、こんな研究を太陽系第三惑星地球で進めている。研究者らは
「われわれ神がみわざをなしうるようになった過程をつかめるかもしれない」
と期待を寄せている。
同研究室では、地球の毛なしチンパンジーを黒い石に触れさせたり、ウランやプルトニウムを与えるなどの実験をおこなった。すると、原始的ながらわれわれ神の雷に似た「かく」という兵器を開発するようすが確認できた。また、DNAの知識を与えたところ、生命創造にも果敢にチャレンジ。奇形の生物や有毒な作物を生み出すところまでは到達したという。
研究者らは
「非常に興味深い結果だ。われわれ神の祖先も、かつてはこのような過程を経て発展したのかもしれない。もちろん、われわれはハダカザルとは比べものにならないほど高等だが」
と研究の意義を語る。結果は年内にも論文にまとめられ、アカシックレコード委員会に提出される予定だ。
いっぽう、地球を使った生体実験については「野生動物に干渉し生態系を狂わす」として倫理面から批判が根強い。ヤハウェ研は「2012年に火で焼き尽くして、なかったことにするので大丈夫」と説明しているが、地球では4千年ほど前にも実験動物が手に負えなくなったため洪水で滅ぼされるなど、同様のリセット行為が繰り返されている。あまり繰り返すと各地に消しきれなかったオーパーツが残り、科学的実験の場としては役に立たなくなってしまうことにも注意が必要だろう。