麻生太郎首相が19日、就任以来118日目にしてようやく公邸に引っ越したことが注目を集めている。ここまで延び延びになっていた原因はよくわかっていないが、国内ではこれに歩調を合わせるかのようにもうひとつ“ナゾの現象”が起きている。往年のアイドル歌手グループ・キャンディーズの名曲が、急に売れ出したというのだ。
音楽情報誌の「オリコン」によれば、公邸引越しがニュースになりはじめた先週末からキャンディーズの
「微笑返し」
が急に売れ始め、レンタルCDランキング・着うたランキングを赤丸上昇中だという。全国レコードショップでも「あの曲が入ってるアルバムはないか」と指名買いしてキャンディーズのベストアルバムを買っていく客が増えているとか。
弊紙記者も近所のレンタルショップを訪れたところ、ちょうどキャンディーズのCDを借りていく客に遭遇。さっそく取材してみると、この中年男性は
「自分でもよく理由はわからないのだが…。ニュースを見ていたらなんだか急に
“♪お引越しのお祝い返しも済まないうちに”
というフレーズが頭に浮かんで、聴きたくなった」
と当惑ぎみに答えてくれた。
たしかに記者も首相の公邸引越しのようすを見ていて無性にキャンディーズを思い出したのだが、原因はまったくもってナゾ。支持率の超低空飛行にもかかわらず、麻生首相が
「ふつうの政治家に戻りたい」
と言ってくれる気配も今のところなく、むしろ「♪やめられないこのままじゃ」といった観すらある。両者に共通点があるとは思えない。いったいなにがこの珍事を引き起こしたのか。今後の政局を注意深く見守る必要がありそうだ。