税制改正関連法案の付則に11年度からの消費税増税を明記するかどうかを巡り紛糾していた自民党各派は、16日になって急転直下、手直しした付則をつけることで合意した。麻生太郎首相が示した妥協案を反対派グループがのんだもの。定額給付金では国会が混乱、求心力の低下も指摘されるなか、首相にとってはほっと一息つく余裕がようやくできたかっこうだ。
新たに修正された付則では
「おれ、この不況が終わったら消費税率上げるんだ…」
と、経済の危機的状態が解決したのちの増税を明記しつつ、やんわりとした表現に差し替えられた。これを首相が提示したとたん、今まで反対意見を表明していた中川秀直元幹事長や塩崎恭久元官房長官らが急に態度を軟化。合意に至ったという。
首相側近によれば、改訂案については
- 人里離れたキャンプ地で恋人といちゃついてから消費税を上げる
- 「一時間して戻ってこなかったら警察を呼べ」と言い残して増税に向かう
- 北斗七星の横に青い星が見えてから増税する
などの案もあったが、最終的には意味の明瞭なこの案が採用されたという。
問題は「おれ」が何を指しているのかだが、自民各派閥の領袖は「麻生首相だろう」と楽観視して次の総裁選で担ぐみこしを準備しているもよう。しかし「日本国自体」や、最悪の場合「日本国民」を指している可能性もある。自分の死亡フラグがいつのまにか立てられていないか、今後の政局を注意深く見守ってゆく必要がありそうだ。