設置が叫ばれているものの「捜査権限はどうなるのか」「きちんと企業を取り締まれるのか」と議論百出の「消費者庁」構想。そんななか、企業の不正に毅然と対応すべく、意外な人材を同庁に登用する画期的なアイデアが浮上した。なんと、強者ぞろいの公安調査庁から助っ人を呼び、取り締まりの実働部隊にするというのだ。
消息筋が語ったところによると、この計画は公安側から打診があったとのこと。
「破防法や911などで仕事を増やそうとはしているものの、極左活動家の激減でヒマだ。なにかやることはないか」
との問い合わせに、「これだ!」と意気投合。ダブつきぎみの公安職員を消費者庁に出向させることで話がついたという。
公安と言えば、伝家の宝刀「転び公妨」で並み居る悪人をバッタバッタと逮捕してきたことでおなじみ。消費者庁には、不良商品などを世に出した業者を取り締まる法的根拠がなく、こんにゃく入りゼリーによる男児死亡事故でも再発防止策を業界の自主規制に頼った経緯がある。公安が参加してくれることで、問題企業の経営者にわざとぶつかって
「公妨だ! 公妨だ!」
と現行犯逮捕し、経営不能に追い込むことができると期待される。
公安調査庁では「かなりやる気」(消息筋談)という。今後は、ビニールサンダルをエスカレーターにはさまれたり、三角ベビーバギーに乗って壊したり、コッペパンを早食いしてのどにつまらせては「公妨だ!」と叫ぶ、公安関係者の楽しい姿を街中で見かけられるようになりそうだ。