警視庁万世橋署は5日、公道で女性のスカートの中を撮影するなどしていたとして自称・Webサービス開発者の男を東京都迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。男は「Googleに対抗するサービスを開発中だった」などと意味不明なことを話しているという。
逮捕されたのは矢野さとる容疑者(27)。調べによると矢野容疑者は5日、背中に「予告.in」のステッカーを貼り、靴先に小型デジタルカメラを仕込んだいでたちで都内秋葉原中央通り界隈をうろつき、居合わせた女性数十人のスカートの中を撮影した疑いがもたれている。「不審な歩き方をする男がいる」との通報で駆け付けた警官がデジカメに気付いたため現行犯逮捕された。
取り調べに対し矢野容疑者は
「Googleの“ストリートビュー”に対抗するサービスを0億円・2時間で立ち上げようと思っただけ。公道で撮影しているので盗撮にはあたらない」
などと容疑を否認。まったく反省するようすを見せていない。万世橋署は、さらに余罪があるものと見て厳しく追及している。
Googleの「ストリートビュー」については5日に日本語版サービスがはじまり、「ラブホを出入りするカップルを見て楽しめる」「気になるあのコの家を観察できる」と有用性の高さが評判を呼んでいる。いっぽう、懸念されるプライバシーの問題についてはグーグル日本法人の河合敬一氏が
「公道で撮影したスカートの中は公共物であり、プライバシーの侵害には当たらない。フェアユースの範囲内」
との見解を示している。また、ノーパンだった際には局部の自動認識でデジタルモザイクをかけるなど権利保護には配慮しているとのこと。矢野容疑者とは比較にならない高い技術力を有しているだけに問題はなさそうだ。