持ち帰り弁当店舗運営のプレナス(本部:東京)は6日、ほっかほっか亭とのフランチャイズ契約を解消する方針を明らかにした。今後5月をめどに、新ブランド
「ひっえひっえ亭」
立ち上げをめざす。
同社は約2200店を抱えるほっかほっか亭傘下最大手のフランチャイジーだが、最近経営姿勢などで本部との対立が目立っていた。中でも問題になっていたのは
「弁当をほかほかで出すか、ひえひえで出すか」
について。プレナスの経営陣は筋金入りの猫舌で知られる。本部からの「あつあつで売れ」との度重なる指導に舌ががまんしきれず、今回「契約解除」の判断に至ったようだ。
プレナス広報部は「お客様にはご心配をおかけするが、新たな看板で期待に応えられるサービスを提供していきたい」とコメントしている。新装「ひっえひっえ亭」ではターゲットを猫舌層に絞り、
「弁当はすべてフーフーしてから出す。とん汁には氷を入れるので、もうやけどする心配はない」
とのこと。店内の飲料自販機も「つめた~い」しか置かない念の入れようだ。
さらに九州では、ほっかほっか亭時代に提供できなかった「冷や汁」メニューを地域限定で投入。また新事業として、拘置所・刑務所や会社の窓際を対象に冷や飯を配膳するケータリングサービスに乗り出す。プレナスはこうした冷食事業で初年度売上150億円をめざすという。これからの成長が期待できそうだ。