子ども、そんなに少なくない? 総務省が4日発表した「日本の子どもの数が過去最低を更新した」との報告書に、各方面から異論が噴出している。
「減った実感がない。数え間違いではないか」
というのだ。
都内練馬区に住む小学生の久美子ちゃん(10)。戸籍上はひとりっ子だが「うちにはもうひとり、子どもがいる。偉い人は数え忘れていると思う」と言う。久美子ちゃんが、もうひとりの子の存在を知ったのは数カ月前の深夜。水を飲もうと起きたついでに父母の寝室を覗いたときのことだった。
「ふだんは厳しいパパだけど、ベッドの上ではまったくの子どもだったわ…」
遠い目をする久美子ちゃん。総務省には5日までに同様の指摘が殺到しており、数千件にのぼる勢いだという。同省は「確かに数え忘れていた。かなりの誤差になるかも…」と頭を抱える。
問題が起きているのはベッドの上ばかりではない。国会の中では
- 与野党勢力がねじれるとまともに政権運営ができない子ども
- 祖父・親の七光でトップになるだけでまともな政策ひとつ打ち出せない子ども
などが多数おり、統計から漏れているという。他にも「匿名掲示板でウサを晴らすだけがとりえの子ども」のほか、「毎日blogに下ネタばかり書く子ども」もおり、合わせると「子どもの数は1億人を超えるのではないか」との指摘もある。少子化を議論するうえでもっとも重要な数字でこのていたらく。総務省には猛省をうながしたいところだ。