全国で不埒な若者などによる花への被害が相次いでいるが、道徳や規範意識がそなわっているはずの老人まで…。埼玉県警は26日、春日部市の公園に咲いていた花を大量に引き抜いた容疑で、65歳の男性を器物損壊の疑いで逮捕した。
捕まったのは春日部市在住・無職の郷原一郎容疑者(65)。調べによると郷原容疑者は、この日早朝自宅近くの公園に侵入し、咲いている花をおもむろに引っこ抜き始めた。たまたま通りがかった市民が通報したことで発覚。駆けつけた警察官に器物損壊容疑で現行犯逮捕された。目撃者によれば同容疑者が花を抜く姿は、
「常軌を逸していた。しゃがみこんで一心不乱に抜き、山のように積み上げていた」
という。
鑑識が現場検証をしたところ、引っこ抜かれた花はオオバコやセイタカアワダチソウ、ハキダメギクなど、およそ500本以上。取調べに対し、郷原容疑者は
「最近定年退職したので、ご近所さんにご恩返しをするつもりで公園の雑草とりボランティアをしていただけ。器物損壊になるとは思わなかった」
などと悪びれないようすで言い訳を繰り返すばかりだとのこと。警察はさらに余罪があるものと見て厳しく追及していく方針だ。
草花に詳しい学者の裕仁さんのコメント:
雑草という名の草はない