中高生が運営する“学校裏サイト”がネットいじめの温床になるとして話題だが、それに輪をかけて悪質な闇の存在が明らかになった。その名も
「学校表通信簿」
教師や親による子どもいじめの温床になっているほか、経済的被害を引き起こした事例さえあるという。
世田谷区の小学校に通うたかしくん(11)も、学校表通信簿で深刻なこころの傷を負ったひとり。3月末のことだ。たかしくんは学校の教室で同級生が居並ぶなか、とつぜん担任教師に学校表通信簿をつきつけられた。目を通したたかしくんは強いショックを受けた。自分の国語や算数の能力に、のきなみ1や2などという低い評点がつけられていたからだ。容赦ない中傷の嵐に、たかしくんはうちひしがれた。
その日帰宅したたかしくんを、さらなる悲劇が待っていた。モンスターおかあさんである。おかあさんは
「なにこの成績w」
「マジ恥ずかしいでしょ常考」
などと罵声を浴びせ、新年度からのおこづかい値下げを一方的に宣言した。被害額は一年あたり1万円にも相当する見込み。
たかしくんの調査によれば、彼の友人のおよそ半数は学校表通信簿で誹謗・中傷にあたるカキコをされたことがあるという。学校表通信簿のせいで暗い毎日を送っている子どもたちは、学校裏サイト被害者の数十倍にのぼるとの試算もある。
「オモテじゃなく“学校裏通信簿”があったら、“授業中のねりけしづくり”で5を取る自信があったのに」
悲しげに微笑むたかしくん。彼の心をケアするためにも、政府は「モンスターハンターポータブル 2nd G」を買ってあげるなどの対策を早急にとるべきではないか。