バンダイが先月末に発売したマスコットロボット「ハロ」に不具合があることが12日までに判明。同社は回収に乗り出すことを決めた。放置しておくと「ブラックリベリオン…」と意味不明のことばをつぶやいたり、突然命令口調でしゃべるなどの異常行動を示す危険があるという。不具合の原因は不明だが、発売直前におこなわれた仕様変更などが影響している可能性があるとみられる。
ハロはバンダイが宇宙世紀や未来世紀、アフターコロニーの技術を結集して実現した最先端の愛玩ロボ。モビルスーツのドラコンや射撃の補助から会話の相手まで、なんでもこなす多機能ぶりが売りだ。しかし、先月末の発売以来、購入した消費者から「おかしな言動を示す」との苦情が相次いでいた。バンダイが把握している範囲では、
- 夜中にキモい仮面をかぶって「ブラックリベリオン…」とつぶやく
- 所有者を突然にらみつけ、「ハロ・ヴィ・ブリタニアが命ずる!」などと叫ぶ
といったケースがあったという。
同社が回収済みのハロを調べたところ、
「もうダブルオーは終わったアニメなんだよ。やってられるか」
「ギアス、イイ! ルルーシュさまー」
などと言い訳をしているとのことで、頭脳回路が完全にいかれてしまっているようすが見受けられた。修理は「難しい。絶望的かもしれない」(バンダイ・サポート担当)という。
ハロについては、3月の発売開始直前に「ロックオン! ロックオン!」と叫び続けるばかりでなにもできなくなるという不具合が発覚。緊急の改修措置でなんとか出荷にこぎつけるというトラブルがあったばかりだった。バンダイでは、
「トラウマを忘れさせるために“コードギアス・反逆のルルーシュ”のDVDを与えたのだが、それが逆効果になったようだ」
と、この改修措置が今回発覚した不具合の原因になっている可能性を指摘している。「放置しておくと親兄弟を殺そうとしたり親友をだまして利用することがあるので、所有者はすぐ連絡してほしい」とのことだ。