中国のチベット暴動への対応に国際的な非難の声が高まるなか、悪質な非民主的行為が日本のチベットでも起きていたことが22日までにわかった。「文化的虐殺だ」と批判する向きもあり、北京五輪を前に中国に対する風当たりがますます強まることは必至だ。
日本のチベットと呼ばれる北関東の栃木県。事件が起きたのは、同県北で人口3万人の威容を誇るS市。コンビニすら夜11時に閉まるこのS市に、初のファミリーレストランとして中華料理チェーン「バーミヤン」が進駐してきたことがコトの発端だった。外食といえば「ステーキ宮」くらいしか知らなかったS市民は、ものめずらしさに家族連れで店頭へ殺到。1月の開店以来、連日警察が交通規制に乗り出すほどの騒ぎとなっている。
中国によるこうした勢力拡大にともない、弾圧されているのが地元の貴重な文化だ。栃木県人の主食と言えば「しもつかれ」と「かんぴょう」だが、今年の初午には
「あんなゲロ食えるか。バーミヤンがいい」
と暴動を起こす若者が多数出現。もはや日本のチベットとしてのアイデンティティは崩壊寸前にまで追い込まれている。栃木のテレビニュースは全国ネットに参加していないため、“中国産冷凍餃子”の情報が浸透していなかったことも事態の悪化に拍車をかけたようだ。
圧倒的なおいしさという暴力で民族自決権をないがしろにする中国…。その非民主的行為に対し、栃木県生まれで「日本のチベット問題を考える議員連盟」代表を務める民主党議員・枝野幸男氏は、
「もはや“文化的虐殺”。中国は早急に栃木県に対する侵略行為を止め、バーミヤンの“本格中国茶ドリンクバー”を全店に拡大すべき」
と批判している。しかし、バーミヤンのドリンクバーはクーポン券を使うと105円になるというおトク情報もあり、情勢は緊迫の度を増しつつあると言えそうだ。