<産経新聞特約記事>
企業による偽装が大きな問題となった今年。だが、モラル喪失は企業にとどまらない。戦後教育の害毒は、今や“聖人”にまで及んでいる。かつて子どもたちに愛された、あのサンタクロースはもういない。みずからの職務を忘れ放棄した
“モンスターサンタ”
へと変貌してしまったようだ。
子どもたちが純朴な願いとともに寝床につくクリスマスイブ。少年の心を持ち続けている記者も、例年どおり枕元に靴下を置いて寝ることにした。サンタさんへのお願いは、
「川村ゆきえ似の彼女ください」
だ。今年はがんばって仕事をした。きっとサンタさんは見ていてくれて、願いをかなえてくれるはず。そう信じて…。だが25日の朝、目覚めた記者は深い絶望を味わった。川村ゆきえはいなかった。のぞき込んだ靴下の中には、念のため用意しておいたコンドームが1つだけ…。
なぜサンタは仕事をしなくなったのか。記者が幼いころには、サンタは願いをかなえてくれるのが当たり前だった。小学生のころ頼んだ「光速船」も「X68000」も、ディズニーランドの年間パスポートも、いつも靴下に入れておいてくれた。それが…ちょうど記者が実家を離れ一人暮らしするようになったころからだろうか。プレゼントの配達が滞るようになった。聖人に列せられている人物にあるまじき怠慢である。おかげで青年期には、イブの夜に手をつなぎ歩いているカップルを見るたび
「どうしてサンタさんはウチに彼女を届けてくれなかったのか」
と心を痛めたものだ。そんな好青年の悩みをよそに、サンタは悠々と大井競馬場で乗馬を楽しんでいたという。なんと溶けた民族か!
これもひとえに、悪しき個人主義をサンタに植え付けた戦後教育、そしてそのような教育を推進してきた日教組や在日のせいだ。記者の来年の抱負は、産経新聞紙面を通じてこうした悪を徹底糾弾しサンタを改心させ、ひいては彼女をゲットできるよう粉骨砕身努力していくことである。