上方落語一門の徒然亭(本社:大阪)は22日、落語事業から撤退し新たに
「どつき漫才」
市場に参入することを明らかにした。徒然亭は来週に一門会の興行を控えているが、直前になって「花がない」「紅一点が哀れ」などの問題が噴出。一部からは開催を危ぶむ声が出ていた。
徒然亭は、かつて天才と呼ばれた落語家・徒然亭草若を師匠とした一門。一時は落ちぶれていたものの、このところ再興を期して新弟子を入れるなど活発な動きを見せており、来週にはひさしぶりの一門会開催を予定していた。しかし、直前になって
- 兄弟子がカミカミ
- 花がない
- 紅一点がドジばかりの哀れな子
などの問題が噴出。「もはや落語として興行が成立しないのではないか」などと不安視されていた。
どつき漫才への転向は草若師匠の提案。愛弟子が起こした暴力事件に
「これだ!」
とひらめいたという。さっそく師匠・弟子同士で殴り合いをはじめたところ、これが好感触。「芽の出ない落語はやめて、今後はどつきあいでいく」と決めた。現在、弟子一同は来週に備え新たな笑いの境地を得るため猛練習に励んでおり、二番弟子の徒然亭草々などはすでに「ゲタどつき」の新ネタを編み出したという。
徒然亭に詳しい落語家の土佐屋尊建さんは、
「はじめは“どんな一門やねん!”と思ったが、あんがいイケる」
と話しており、自分が殴られた暴力事件がいつのまにか「なかったこと」にされているのには気づいていないようすだった。