温暖化対策の一環として白熱電球の製造中止を求める機運が高まりつつあるが、政府は21日、大臣ら閣僚全員が先行して
「白熱電球の全面廃止」
に踏み切り「昼行灯」に切り替えていたことを明らかにした。国民のあいだからは「それで最近おかしな言辞を弄する大臣が多いのか…」と納得する声があがっている。
内閣府の発表によれば、“脱・白熱電球”の動きは先見の明のある一部閣僚が先導して十年ほど前からはじまったという。さきがけとなったのは当時の森喜朗総理大臣。
「温暖化を防ぐためなら…」
と、みずからを昼行灯に切り替えた。その後、ひらめきという名の白熱電球を乱用しまくった“抵抗勢力”小泉首相の治世にはやや退潮したものの、改革派の安倍総理を経て現在ではすべての閣僚が昼行灯となっている。
昼行灯切り替え済みの大臣は
- 公約を忘れていたなどとありえないことを口走る
- 国政そっちのけでUFO談義に花を咲かせる
など、すでに活躍中だ。もちろん
- 国の先行きが暗くなる
- 国民がやる気をなくす
などのデメリットもあるものの、なまじリーダーシップの光る指導者が上に立ったりすれば侵略戦争を起こして二酸化炭素排出量を増大させかねないため、やむを得ない措置と言えるだろう。
今回の発表を受け、経済界からも追随する動きが出てきている。日本が世界に誇る優良企業・キヤノンの御手洗冨士夫会長は、
「企業内部留保は吐き出したくないけど、消費税は20%くらいにしたいよね」
などと述べ、さっそく昼行灯ぶりを発揮している。ワーキングプアを過労死させて二酸化炭素削減に貢献する強面エコロジストの同氏らしい対応のすばやさに、拍手を送りたい。