日産自動車(本社:東京)は7日、スズキとタイを利用したエコカーの本格製造に着手することを明らかにした。従来市場投入を阻んできた問題を新技術の投入で解決、実用化のメドをつけた。
地球環境にやさしいエコカーについては出世魚を採用したトヨタの「ブリウス」が市場で先行。日産は後塵を拝してきた。特に日産が原料に採用したスズキは「足がはやい」という利点はあるものの、
「生臭い」
「メインディッシュとしては物足りない」
など大きな欠点を抱えており、一時は製品化を絶望視する声が社内でも聞かれた。
今回、日産の技術陣は
- 水揚げ後、すぐに血抜きしてあらいにする
- 皿にしょうがを添える
- セットでタイめしを出す
ことによってこうした問題の解決に成功。今後2年以内に実製品化するメドが立ったという。同社広報部は
「タイは小骨が多いので気をつけて食べてほしい」
とやさしいお母さんのように話す。
7日の築地市場は日産の発表を好感してスズキの取引がしっかり。また、タイは折りからの年末需要と重なって昼過ぎに年初来高値でセリ落とされる場面もあった。