今までさまざまな歴史のねつ造事件が勇気ある言論人によって指摘されてきたが、これは過去最大級のねつ造事件かもしれない─。現在われわれが当たり前に使用している暦。実は、これが“いつのまにか恣意的に改変されたもの”なのではないかという疑惑が、歴史学者の指摘によって急浮上している。本来の暦によれば、
「12月は23日まででおしまい」
のはずだというのだ。
この一大スキャンダルを暴露したのは亜細亜大学の東中野衆道教授。吉田松陰唇に関する研究で勇名をはせた大学者である。疑惑の発端は、
「1月は31日、4月は30日まで…と、大の月・小の月がまちまちなのはなぜか」
というもの。理屈で考えれば毎月の長さはできるだけ統一されていたほうが美しいハズだ。衆道教授は謎を解くため一路バチカンに飛んだ。そこで現行暦の原点である、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が発布した新暦に関する布告を読み直したところ、驚くべき事実が明らかになった。なんと、布告の原本では
「1~11月までは31日、12月を23日までとする」
となっていたのだ(4年にいちどのうるう年には12月が1日長くなる)。
たしかにこれなら月の大小が覚えやすく、理屈も通る。だが、その後各地の教会に送られた写本ではなぜか内容が異なっており、現在の「12月は31日まで」式の暦がうたわれていた。何者かによって布告が改ざんされていたのだ! これが事実だとするならば、われわれは400年余にわたり誤った暦を用いていたことになる。
「もちろん今年もうるう年ではありませんから、12月は23日までです」
しかし、これだけ大がかりな陰謀で世間を騙してきた黒幕は、いったい誰なのか…。衆道教授は「誰が利益を受けるかという観点からみて、キリスト教圏に暗躍する秘密結社“聖クロース”があやしい。彼らは見た目からしてアカで、最近は日本国内でも強い影響力をもっていますからね」と指摘。彼らの鼻をあかすためにも
「今年から12月を23日で終了させるべきです」
と鼻息荒い。教授に同意する憂国の男性諸氏は、アカの手先を増長させないよう24日以降の予定を今すぐキャンセルしてはどうだろうか(業務連絡:24日以降とつぜんヒマになった女性の方は、お相手いたしますので顔写真を添えて編集部までメールでご連絡ください)。