ネットベンチャーの株式会社はてな(本社:東京)は、新オフィスへ移転する計画を発表した。従来のタコ部屋での社員搾取により原資がじゅうぶんたまったほか、ライバル企業のミクシィ(衛藤バテーラ社長)が神宮前へ移転したことに対抗する意味もあると見られる。14日発表された新オフィスの青写真には、釣り天井など競合企業に負けない楽しいしかけがいっぱいだった。
記者会見に臨んだ近藤淳也社長は、前の晩にがんばって書いた
「ぼくのかんがえたしんオフィス」
というワラ半紙を掲げ、誇らしげにみせつけた。これによれば新たなはてなのオフィスは「とうきょうドーム20こぶん」の広さ。「原始力えんじん(ママ)」で稼動する。原始力えんじんは環境に配慮して緑色に塗られており、地球にやさしい。
また、Googleやミクシィに対抗するしかけとして「1000のひみつ」を搭載。機密事項のためすべては明らかにできないながら、そのうちのひとつとして公開されたのが
「必殺釣り天井」
だ。近藤氏の説明によれば、なまいきな社員がスキを見せたところに「ズドン」と落とし、粛清の赤い雨を降らすことができるという。さらに、アメとムチの“アメ”にあたる機能も備えており、
「全自動ホットドッグ調理機」
を装備。社員がひもじい思いをしないようホットドッグを三食無料でふるまうことが可能だ。内部に同社の主要たんぱく源である「しなもん」を取り込み、自己増殖させることで原料の調達を不要にした。
近藤氏は
「ぼくが今かんがえつくかぎりのアイデアを盛り込んだ、まさに夢のオフィスだ。はやく実現するといいなあ」
と語る。童貞と心のせまいエンジニアの期待を背負い、成長し続けるはてな。モテ系のかおりがプンプンしていけすかないミクシィを超える日は、もうすぐそこまで来ている。