ホテル・マンション開発のアパ(本社:東京)は、同社が販売する温泉付きマンションのプロモーションに人気アニメ「もやしもん」を採用したと発表した。「菌とも共生できる住みやすさ」をテーマに積極営業をねらう。
「もやしもん」は、菌が見える不思議な能力をもった農大生を主人公にした、一部コアなオタクに人気の漫画。今秋からアニメもフジテレビ系列で放映され、話題となっている。アパでは、ユニークな設定が「自然との共生」をうたう同社のポリシーにマッチすると判断。PRに活用することを決めた。
具体的な展開の第一弾として、同社天然温泉付き分譲マンション「アパガーデンコート綾瀬」(東京都足立区)の温泉設備に、国指針の8900倍のレジオネラ菌を混入。お風呂に入るだけで菌とのふれあいが楽しめる環境を整備した。体験した住民らは、
「もやしもんの主人公の気分をたっぷり味わえた。いつかもされるかとスリル満点でしたよ」
と楽しさを語る。かもされると死に至ることもあるだけに、充実感は大阪エクスポランド並みだという。
以前には「地震が来たらすぐ崩れて震災と共生できるホテル」を開発し話題を呼んだこともあるアパグループ。ユニークな発想は健在のようだ。