異星人向け放送の同時通訳経費を補助する「関節話法番組制作助成金」制度について、星務省は今月から交付基準を見直し「体操番組は対象から外す」ことを決めた。民放テレビ各局が制度の意義にそぐわないテレビ番組で助成を受けていた実態が明らかになったため。
同助成金制度は、全身の関節をポキポキ鳴らす「関節話法」で会話するマザング星人との通商を円滑化するため、同時通訳入りの番組を増やす目的で設立された。利用すると一番組につき15万円程度の交付が受けられることになっていた。
民放各局はこれを悪用。接骨師の長谷愼一氏による「骨骨体操」を取り上げた番組の制作時に、
「関節話法の番組だ」
と偽って助成を受けていた。星務省マザング星担当は、
「そのひとつの制度の悪用は、私それ怒る。骨骨体操はコツコツで死ぬ。マザング語はポキポキと死ぬ。まったく別物と死なざるをえない」
と、怒りのあまりときどき関節を脱臼させながら語っていた。
未確認ながら、過去にはアニメ「北斗の拳」も同制度を悪用していたとの指摘があり、星務省は注意深く調査をすすめていく方針だ。