ウルトラセブンの地球訪問40周年を記念し、7日に発表された「ウルトラセブン大賞」。その「最優秀宇宙人賞」を受賞したメトロン星人に疑惑が指摘されている。決定のために行われたファン投票で、不正操作を施したのではないかというのだ。事実ならヒーローの名を冠した大賞の尊厳を汚すものだ─として識者のあいだからは強い批判の声が巻き起こっている。
大賞決定の作業にも携わった関係者の友理アンヌさん(60)は、こんな裏事情を語る。
「当初は、
“萌えブームの時流にピッタリだ”
として、双子美少女のピット星人の受賞が確実視されていたんです。でも、いざファン投票をはじめてみると、ほとんどの人が何かにとりつかれたような表情で“メトロン星人”の票を…」
最終的には、下馬評でほとんど名前の出なかったメトロン星人に最優秀の冠が送られるという、予想だにしない結果となってしまった。
メトロン星人氏は過去にも、市販のたばこに薬物を混入して人心を惑わそうとした前科がある。「今回も幻覚たばこで投票者を操作したにちがいない」という批判の声に、同氏は
「喫煙率がむかしより下がっている現在、そんな陰謀はうまくいくわけがない。私に対する言いがかりだ。そもそも地球人は、私が手を下さなくても勝手に私に投票したり滅亡したりしていくのだよ」
と、ちゃぶ台で茶をすすりながら虫の好かないペシミスティックな態度で応じるばかり。
憤慨するファンの一部はウルトラセブンにかけ合い、メトロン星人を「アイスラッガー」で一刀両断するよう要請している。しかし、セブンさんは
「年齢的に、アイスラッガーを投げたあと
“ハゲだ! ハゲ!”
と言われるのがシャレにならなくなってきたのでちょっと…」
と躊躇しているとのこと。やはり「女に自分の正体をバラすようなヒーローはダメだ」ということを再確認させられるできごとだった。