独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は4日、
「セキュリティ専門家の萌え擬人化」
に成功したことを明らかにした。擬人化に関してはこのところ技術の発展がめざましいがセキュリティ専門家での成功例ははじめて。機構では同萌えキャラの商品化により今後一年間で10億円の売り上げを見込む。
IPAがこのたび開発した擬人化キャラの名前は、
「ひろみちゅたん」
だ。「セキュリティ専門家というと“細かいことにうるさい”“すぐクレームの電話をかける”というイメージが強く、これまで敬遠されがちだった。擬人化で隠れた魅力をアピールし親しまれる存在にしていきたい」とIPAの広報担当は話す。
ひろみちゅたんには「具体的なモデルがいるのではないか」と思わされるほど
- ベースは“ツンデレ”(ツン十割)
- 趣味はオレオレ証明書の収集
- 無断リンクするときは内容証明を送っちゃうくらい礼儀正しい
- 寂しがり屋だから、すぐWebサイト担当者に電話しちゃうの
- 「下品なんだから!」と怒ってみせつつ、ついつい血のつながってないだいすきなお兄ちゃんの書くオンラインニュースサイトを読んでしまう
といった細かな性格設定が付与されており、通をうならせるキャラ立ちっぷり。商品展開は専用シックスクリックサイトでのフィギュア販売を足がかりに、次クールからはU局系列でオリジナルアニメーション「ひろ☆みちゅ!」(制作:京都アニメーション)の放映も予定している。IPAの試算では初年度売り上げは10億、周辺経済効果はおよそ1000億円にのぼる見込み。
いっぽう、ジャーナリストの武田徹氏は
「一法人による独占的なキャラクタービジネスは前近代的なやりかた。今や史上最強の“萌えインキュベーション施設”となったWinnyネットワークでひろみちゅたんの個人情報を積極的にフルディスクロージャし、集合知を使って萌えを極大化していくべきではないか」
と指摘している。