給食費を滞納してガラパゴス周遊に出かける非国民の激増で国の借金が天文学的数字にまで膨らんでいる、いわゆる「給食費問題」が
「払ったかどうか言わない」
というコペルニクス的新対策で一挙に解決する見込みが出てきた。安倍総理が靖国奉納で用いた手法を応用したもので、国民を困窮から救う総理のアイデアマンぶりに「やはりただのボンボンではなかった」と改めて評価する声が広がっている。
東京・足立区のとある小学校。生活保護受給率ナンバーワンで知られるこの学区は、原因不明の給食費滞納者続出に悩まされていたが、この「言わないメソッド」採用で滞納者が激減した。学校から滞納の問い合わせが来ても、
「政治問題化しようという勢力がいるなかで、給食費を払ったか払わなかったかは言わない」
と答えるだけで支払いが免除されるしくみ。いっぽうで父兄らは「とてもおいしかった」と給食への敬意は明言。「お百姓さんがよろこぶ」と、国民新党などは評価する姿勢を見せている。
しかし、「払えないからとごまかすのは申し訳ない…」などと空気読めない非国民もわずかながらおり、地元教育委員会は
「首相の奉納の合憲性を疑うことにつながる反政府的態度。言わなければ何をしてもオッケーなんだよプギャー!」
と指導にあたっている。
文科省では、今後の成果をみたうえで制度を全国に広げる予定。他省庁でも「非正規雇用率が高いか低いかは言わない」「保育施設待機児童ゼロ実現がどうなったかならなかったかは言わない」など追随する動きが広がっているかどうかは言わないことになりそうだ。