デジタルガレージ(本社:東京)は13日、新たなコミュニティサービスである
「ThirdLife」
を、5月から日本国内で提供開始することを明らかにした。ThirdLifeは米Spinnenlilie社制作のバーチャルコミュニティ。巨大なバブルとなったSecondLifeの次にブームが来る─と注目されているもので、日本ではデジタルガレージがライセンスを受け独占提供する。
Spinnenlilie社は現実世界を“第一世代”、mixiやSecondLifeなど仮想世界を“第二世代”のコミュニティと定義。第一世代でつまはじきにされ、第二世代にも順応できなかったかわいそうな人間の“終着点”としてThirdLifeをデザインした。デジタルガレージの伊藤穰一氏は、
「ThirdLifeは、どんなにカネがなくてもルックスがサイテーでも、もはやムリして他人と関わりをもたないで済む安らかな世界。どんどん参加してほしい」
と、数珠を握りしめながら説明する。
サービス開始当初はβ版として完全招待制をとるとのこと。運営側が「この人なら」と見込んだアーリーアダプターにスターターキットを送付し、参加を呼びかける。スターターキットにはThirdLife接続に必要な「アーモンドの香りのする液体」の入った小瓶のほか、初回特典として親族・知人に無料でメッセージを送れる便せん・封筒も添付されている(注:メッセージを送れるのは接続前のみ)。正式サービス時には、常にインターネットを先導してきたカリスマである伊藤穰一氏に敬意を払いつつ、お布施・戒名料を送金することで参加できるようになる予定だ。
ThirdLifeでは接続後のスクリーンキャプチャなどが一切不可能なため、どんな世界になっているのかはコミュニティ外の人間にはまったく知ることができない。陳腐化したmixiとは比較にならないプレミア感がある。五月病の流行るゴールデンウィーク明けには大いに人気を呼びそうだ。