泡沫感のある弱小ブログに限定して広告を配信するネットベンチャーが営業を開始した。“塵も積もれば山となる”の精神にのっとり、広告主に質より量でアピールするのが狙い。
ブログは個人情報の発信ツールとして普及したが、更新を2日で停止したり単なるニュースサイトの違法・劣化改変コピーで終わっているのが現状。中には月間100ページビューにも満たず、その半分が「百度」のクローラーによるもの(残りはブログ主)というサイトもあるという。
今回新たに立ち上げられたベンチャー企業の
「フラジャイルメディアネットワーク(FMN)」
は、月間100ページビューのブログを10万サイト集めれば1億ページビューを達成できる点に着目。質より量でナショナルクライアントからの出稿をゲットし、初年度10億円の売上を目指す。利益は会社経営者が独占し、参加者にはちょっとした達成感が公平に配分される。
FMN発起人は、みずからも泡沫ブログを運営するbogusnews編集主幹さん。起業のきっかけを、有力ブログ専門広告代理店の「AMN」から拒絶されたことだと話す。
「アルファブロガーにも自薦したのに、歯牙にすらかけられなかった。オフ会で小飼弾氏が
“あら、すてきなおヒゲのナイスミドル”
とか、百式管理人が、
“あぁん、わたしのこともLifeHackしてぇ”
などと迫られているのを想像するとむかつく。ネタフルもなんとなく同罪」
と嫉妬心をたぎらせていた。FMNに協力したブログ主には、おこぼれの女の子を分けてやるという話だ。参加希望者はこの記事にリンクしてGoogleのPageRankを上げ、連絡を待つだけで可。