東京都教育委員会は16日、過剰なアホ毛描写を含むコミックなど複数点を、都条例に基づき有害図書指定する方針を固めた。アホ毛キャラの蔓延が青少年の健全な発育を阻害するとの見解に基づく措置だが、萌え業界には大きな打撃となりそうだ。
今回有害指定を受けるのは、講談社発行の「魔法先生ネギま!」ほか数点や、メディアワークス「電撃」ブランドのコミック・ライトノベルなど。「電撃」についてはあまりにアホ毛が著しいため刊行中の書籍全点が指定となる。
都教委によれば、
「業界での
“アホ毛に頼りすぎた描写の蔓延”
は、あまりにひどすぎる。青少年がこうした安易なキャラに親しむと、
“そうか。
アホ毛で描き分ければいいんだ”
と思い込み、基礎画力低下につながる」
とのこと。指定対象とした図書の作家は小池一夫劇画村塾に送り込み、更正につなげるという。
アホ毛については、慣れ親しみすぎると「アホ毛の本数でしかキャラを識別できなくなる」など読み手への弊害も顕著。国会でも取り上げられ、社会問題化していた。