上野樹里主演ドラマで大人気を博した「のだめカンタービレ」。今月からはテレビアニメもはじまり、まだまだ勢いは衰えを見せない。いっぽう、末端まで浸透した知名度を反映してか、悪質な
「自称のだめ」
が大学キャンパスなどを中心に大量発生。被害が相次いでいることから文科省が異例の警告文書を発表するさわぎとなっている。
都内の私大に通う飯田芳昭さん(21・仮名)も、ニセのだめの被害者のひとり。合コンで知り合った
「わたし、のだめみたいってよく言われるんだ」
とかたる女子学生と意気投合。「ピアノが弾けるのかな」と幻想を抱きつつ誘われるままに自宅を訪れたところ、のだめに似ているのは
「汚部屋だけ」
という、とんだ粗悪品だったという。
同様の被害事例はこの一ヶ月だけで数百件にも及んでおり、各大学の学事課は月曜の朝になるたびに苦情対応に忙殺されている。見かねた文科省は
「女性の自己紹介を鵜呑みにしないように」
と、コンパ時の心得を記した警告文書を男子学生に配布。注意を呼びかけている。年齢を聞いたら女子大生どころか“負け犬”だった…という、「だめ」しかあってないのだめすら出没しているという情報もある。前途有望な男性は、くれぐれも宴席で人生を踏み外さないようにしたいものだ。