先ごろ校名を変更したばかりの大阪・聖トマス大学が、はやくも受難──関係者は弱り切っている。新名称にもわいせつな連想をする不埒者が相次いでいるためだ。
聖トマス大は旧称「英知大学」。カソリック系のまじめな校風にもかかわらず、名前の響きを「エッチ大学だって」とからかわれることが多かったため、新年度から聖人トマス・アクィナスにちなんだ名称に変更することを決めた。
しかし関係者の願いもむなしく、改称でも問題は解決しなかった。性欲をもてあます男子中学生を中心に、新校名にひわいな妄想をたぎらせる者が続出しているというのだ。カソリックというだけで童貞は脳のエロ中枢を刺激されてしまうことに加え、「マス」の2字がダメ押ししたもよう。
学事課には
「生徒がマスする大学はこちらですか…ハァハァ…」
という興奮ぎみの電話が殺到している。由来を説明してなだめようとしても、
「アクィナス
→秋ナス
→嫁
→嫁がナスでハァハァ…うっ!」
と手に負えない状況だ。また、隣接する百合学院に関する問い合わせも間違ってかかってくるため、ほとほと困り果てている。
大学当局では、
「人間のエロ妄想力を甘く見ていた。エロスはほどほどにしてほしい」
と困惑しながらも、せめて入学志願者増に結び付きますように…と神頼みしているという。